W-2.佐藤奨学生 修学研修旅行


「日本の歴史や産業の原点を学ぶ2日間の修学研修旅行」

青梅佐藤財団では毎年市内の中学・高校卒業生の中から、厳正な審査の下に推薦された 男女各1名を佐藤奨学生に認定して、賞状と記念品を贈呈し顕彰して参りまし た。

財団設立30周年を記念して平成19年度より 選ばれた中学卒業の奨学生の皆さんには記念品と併せて思い出に残る ような修学研修旅行を贈ることにしております。
毎年多数の奨学生の参加をいただき、日本の歴史や近代産業発展の原点を学ぶ一泊二日のバス旅行を実施しています。


平成28年度 修学研修旅行  ・・・・H29年3月28日〜29日、参加奨学生:17名

【研修旅行日程】
   ・3月28日(火)
7:15 
 ・河辺駅北口出発<貸切バス>
 
 
 ・青梅IC--圏央・中央・東名--名古屋IC
 
12:30 
 ・トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館見学
 
 
 ・清州東IC--東名阪・伊勢道--伊勢IC
 

17:30 

 ・鳥羽 戸田家 着・・・会食・宿泊

   ・3月29日(水)
8:00 
 ・戸田家 発
 
8:35 
 ・伊勢神宮(外宮)自由参拝
 
9:25 
 ・伊勢神宮(内宮)正式参拝
 
 
 ・お神楽奉奏
 
12:30 
 ・おかげ横町探索
 
13:30 
 ・昼食(松阪牛肉処「力也」)
 
14:15 
 
 ・帰路に着く
     伊勢IC--伊勢・東名阪・東名・中央・圏央--青梅IC
 
21:00 
 ・河辺駅北口 着


photo-1 エントランスロビーの環状織機
110年前に発明、5m幅の織物が作られる


photo-2 G型自動織機の集団運転
青梅夜具地の生産にも使われた


photo-3 自動車館
日本の自動車の開発は鋼材の開発から始まった


photo-4 自動車館1階全景



photo-5 自動車のメカニズム
メカニズムの変遷・歴史を見ることができます


photo-6 カイゼンの原点
「トヨタ生産方式」を学ぶ


photo-7 ここから内宮
宇治橋の鳥居をくぐると神聖な領域です


photo-8 神宮宮掌の案内で
内宮の諸施設の説明を受けました



photo-9 別館「風日祈宮」
蒙古襲来から日本を守った神様です


photo-10 内宮神楽殿
神楽奉奏を体験しました


photo-11 2日目の昼食

「本場松坂牛のすき焼きだ!」



photo-12 誰へのお土産かな?



同行の添乗員の井上さん、ガイドの今別府さん、運転士の中村さん、保健師の稲村さん、
今年もご協力誠にありがとうございました。

また、参加された佐藤奨学生のみなさんには、この修学研修旅行の体験と出会いを生かして
より良い人生を歩んでいくよう、心より願っております。



 

☆ 今年も旅の終わりに奨学生のみなさんから感想文を書いていただきました。
   いずれも前向きで頼もしい文章ばかりでした。その内の二つを原文のまま紹介させていただきます。

【感想文-1】
 私がこの研修旅行に参加した理由は、ただ単純に無料で旅行に行けて、更に松阪牛も食べられるから という不純な考えでした。ですが、終えようとしている今は参加した理由だけでなく、それ以上のもの が体験でき、本当に良かったと心底思っています。
 最も印象に残ったのは伊勢神宮の参拝です。沢山の説明を受け、知識もたくわえられ、あの独特の 感覚を五感全てを使って感じる事ができました。こんなに得で貴重な体験をできた事を私は誇らしく思 います。普通では入ることができない所に行けて、お参りできた時は優越感があり、とても神聖な気持 ちになりました。神楽も普段見る事がないので本当に貴重な経験となりました。堂々たる動き、絶妙な バランスの音が融合され、とても感動し、圧倒されました。
 次に印象に残ったのは、トヨタの産業技術記念会館です。改めて日本人の技術、ものづくり大国日本の めざましい技術の進歩が肌で感じられ、とても勉強になりました。当時の技術者に思いをはせたり、技 術者達の熱い思いも感じる事ができ、とても興味深かったです。
 最後に印象に残ったのは松坂牛です。あんなに肉は柔らかいものなのかと驚き、中学校三年間頑張って 良かったと本当に思いました。これらの経験は本当にどれも私の見聞を広げ、かけがいのない経験にな りました。伊勢神宮で清められた心、律することのできた自分を忘れず、高校生活を全力で過ごしたい と思いました。神宮に行った事により私のどこか欠けていた優しさを取り戻せたような気がするので、 これからは誰にでも優しく、丁寧に関わりたいと思います。この17名の仲間と楽しめた事を忘れず、又 この経験を糧に高校生活も楽しめるよう友達と協力し、助け合いたいと思います。
 親や友達にこの貴重な経験を土産ばなしとして話して参加させて頂いた事を感謝したいと思います。
 この機会を与えて下さった、公益財団法人佐藤財団様をはじめとして関わった全ての方々に感謝します。 本当にありがとうございました。


【感想文-2】
 今だからこそ言える事だが、この研修旅行に参加するかどうかを悩んでいた1ヶ月前の僕は本当に馬鹿だ。 つい昨日、青梅を出発する時までも気がかりなことはあった。果たしてほぼ初対面の友達と寝食を共にし、 一泊二日を乗り切ることができるのか。僕は活発なタイプではないので、一歩間違えれば一人の友達もでき ることなく研修旅行を終えてしまうなんてこともありえるのではないかと…。でもそんな不安はバスの中で 皆と言葉を交わしあったときにふっとんだ。皆気さくな人ばかりで、話しかけてくれる人が多かったから。
 私がこの研修旅行で一番心に残ったことは、伊勢神宮・・・と言いたいところだが。本当に僕にとって勉強 になったと感じているのは、産業技術記念館での見学だ。今まではただなんとなく「機械が糸を紡いでいる」 だとか、「車はいくつかのパーツを組み合わせて出来あがる」だとか、なんとなくでしか考えてはいなかった。 それが今回の見学をとおして変わった。昔は手動の織機を使い、一人あたり一台という大変効率の悪い作業 をしていたのだが、動力化や自動化などのしくみを作ることによって効率の良い織機が出来上がった。今では その効率の良い機械で布を織るのがあたりまえだが、昔の人々からしたらものすごいひらめきであり、大発明 であるということが分かった。車の製造でも、部品会社や製造担当の会社など、多数の会社が連携することに よって、ムダなく最適化された製造ラインを実現できるのだと知った。
 今回の研修旅行では日本の技術や歴史に触れるという貴重な体験をした。トヨタから学んだ「必要なモノを 必要なときに」をこれからの人生に活かしたい。


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